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nyagittt

男性
平均点 83.104点
最終レビュー日 2019年7月10日
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レビュー 店舗 スキ いいね

「中華そば 小 500円」@中華そば専門 ちどりの写真2016年3月4日、夜訪問。
2日から旅行で讃岐に来ており、この晩は志度で一泊。夕食の付いていない宿に泊まったのでどこかで夕食を食べたい。志度寺のあたりまで歩いたが、満席だったり、明かりがついてるのに店員も客も誰もいなかったりで、どの店もダメ。
ここまで来てラーメンというのもなんだかな、と最初は思っていたものの、結局志度で降りた時から気になっていたこちらのお店へ。

古めかしい外見に年季を感じさせる暖簾。潜ると中はほんのりと軽く豚骨臭がする。年老いたおばあさんと、その娘さんであろうか、二人で営業中。客は若い女性が一人。
一見愛想が良いというよりは職人気質な二人。黙々と作業をしている。あとで話してみると色々なことを聞かせてくださった。
口頭で注文すると、一息ついて私は店内を見回した。お世辞にも綺麗とは言えない店内だが、古いだけで片付いてないわけではないし、汚いといったふうでもない。カウンターは良く見れば木を丸ごと配した、寿司屋によくありそうなたいそう立派なカウンターである。
巷のラーメン屋では良くテボや鍋が掛けられている壁には、おばあさんのポーチが下げてある。煤ばんだ壁や梁はとても雰囲気があり、不思議と落ち着きを感じる。

さて、しばらく待っていると注文の品が出てくる。私はその日最後の客だったようで、おばあさんは私の中華そばを出すと向こうの畳敷きに引っ込んでしまった。



まずスープを啜ってみると、これは旨い!!
うん、ぬくもりのある味である。

実を言うとそこまで期待していなかったが、良い方向に期待を裏切られた!これはかなり美味い!
スープは九州系の白濁した豚骨に、塩分高めのカエシを合わせている。とてもまろやかで滑るような口当たり、全然しつこくない豚骨。そしてちょいと塩辛めなのがまた体を温めてくれる。甘くはなく、比較的キレのある豚骨である。そしてこの店内の空気感が、尚更にこの一杯の美味しさを引き立てている。

麺はやや細めの縮れ麺。麺の量は140gくらいだろうか。ずずずっ、と啜りこむとその音がやけに店の中で大きく聞こえて、時間がゆっくり流れているような気がする。多分ここで打っているわけではないのであろうが、それにしても美味しい。しばらくラーメンを食べていなかったせいか、それとも一人旅で夜はことさら人恋しくなっているからか、やけに美味しく感じる。

具は、同じくしょっぱめのめんま、ネギ、もやし、チャーシュー。チャーシューは薄切りで二枚乗っている。こちらはしっとりしたタイプではなく、しっかりした硬さである。
全体的に500円では申し訳ないくらいのコスパのよさだ。




さて、ラーメンを平らげるが小では少しもの足りない。そして、お品書きの焼き鳥5本で300円がかなり気になる。と、言うわけで閉店間際に申し訳ないがあろう注文した。本当はおにぎりも欲しかったが、今日はご飯が切れてしまったとのことである。

焼き鳥は注文してから、大きなオーブンで8分掛けて焼き上げる。そして、おろしニンニクとおろし生姜と胡椒にネギだろうか?やけに癖のあるタレを贅沢に掛けて提供される。

待っている間に少しお話させていただいた。
この店はもう出来てから53年目で、立て替えてからも40年経つということである。おばあさんの前の代から続いているそうだ。
観光で来たことを話すと、志度には志度寺と平賀源内の記念館以外は何もない、と困り顔で笑っていた。10年ほど前までは、世界一大きな松があったらしいが、それは枯れてしまい、切ってしまったらしい。

少し高松よりに行けば屋島があり、少し東に行けば津田の松原がある。屋島には寂れた小さい水族館がありますよ、と仰っていたが、私はそこが結構良いところな感じがする。

さて、出てきた焼き鳥はカラッと焦げ目がついて、そしてタレがまたスパイシーというか生姜が効いていて、とても旨い。ねぎまならぬ“たまねぎま”で、肉の間に珍しくたまねぎが挟んである。これもとても旨い。300円でしかも5本なんて、申し訳無さすぎる。




あとで聞いた話だが、うどんうどんと言われる香川だがうどんは西高東低で、志度ではラーメンの方がいい、という声もあるそうである。真偽のほどは定かではないがなるほど、この店は来て良かったと思わせる店であった。特に寒い冬の夜にはうってつけである。

かなりな老舗であるが、駅の目の前だし、頑張ってこれからも末長く残って欲しい店である。

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